「届出」とは。

投稿日: カテゴリー: 行政書士

民泊新法の施行規則が27日、ようやく公布されました。

現在、まとめの記事を執筆中ですが、今回は気分転換に、民泊新法で登場する「届出」について書いてみます。

 

「届出」と言うと、行政手続法では、一般的な「申請」とは明確に区別されています。

よく、「申請は難しい手続で、届出は簡単な手続」といったことが言われます(実際に私も言います)が、実は手続の難しさがその本質ではありません。

 

そもそも「申請」とは、「法令に基づき、行政庁の許可、認可、免許その他の自己に対し何らかの利益を付与する処分(以下「許認可等」という。)を求める行為であって、当該行為に対して行政庁が諾否の応答をすべきこととされているもの。」です(行政手続法第2条第3号)。

 

これに対し、「届出」とは、「行政庁に対し、一定の事項の通知をする行為(申請に該当するものを除く。)であって、法令により直接に当該通知が義務付けられているもの(自己の期待する一定の法律上の効果を発生させるためには当該通知をすべきこととされているものを含む。)」をいいます(第2条第7号)。

 

行政庁に対する行為である点では共通ですが、行政庁の諾否の応答が予定されているか否かという点で大きく異なります。

つまり、申請はその内容を審査し、許可・不許可の判断などをしますが、届出の場合は、単に届出の通知をすれば手続としては完結するのであって、不許可といった処分がされるものではありません。

 

ただ、条文上は「届出」とされていても、法令の内容から届出の手続に対して審査するような規定があるような場合に、「申請」と解釈される場合があります。逆もまた然りです。

 

通常の手続で問題になることはほとんどありませんが、「届出」と条文で規定されている手続を踏んだものの、行政庁が書類を受理しなかったり、処理を怠った場合に、その後の争い方に違いが生じることがあります。