株主名簿がなくて困ったことに

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今日、郵便局の窓口で振込をしようとして並んでいたところ、窓口の事務の女性ともめている男性がいました。

事務の女性はしきりに、
「株式会社をなさっている方は、株主名簿を備えているはずです。」

男性は
「そんなのないよ。なかったらどうすりゃいいの!?登記簿はあるけどこれじゃだめなの!?公的な文書だよ!」

と主張されていました。

私には何の手続きで株主名簿が必要だったのかよくわかりませんでしたが、 少なくとも、株式会社では株主名簿を作成し、本店などに備え置くことは法律上の義務となっています。

株式会社は、株主名簿を作成し、これに次に掲げる事項(以下、「株主名簿記載事項」という。)を記載し、または記録しなければならない」(会社法121条柱書)

とあり、その「株主名簿記載事項」は以下の4点が基本です(株式の質入れなど、他にも記載する必要がある場合があります)

1 株主の氏名または名称及び住所

2 株主の有する株式の数(種類株式発行会社にあっては、株式の種類及び種類ごとの数)

3 株主が株式を取得した日

4 株券発行会社である場合には株券の番号

これらを記載した株主名簿を作成しなかった場合、または本店などに備えておかなかった場合のペナルティは、100万円以下の過料となります(会社法976条7号、8号)。

ちなみに、株主総会や取締役会などの議事録も作成義務があり、怠った場合には上記と同じペナルティが課せられます。

会社を経営されている方は、お金の出入りについては帳簿などで目配せをしているとしても、企業内部の事務については普段は忙しくてなかなか手が回らないかもしれません。

会社に株主名簿があるか、あるいは現状に合った記載がされているのか、一度確認してみるといいでしょう。